15. 平山観音院の千手観音と不動明王
近隣の寺院参拝ということで、平山観音院(高野山真言宗:北九州市)へお参りに行った。平山観音院は、十一面観音を本尊とし、江戸時代に建立されたと云われている。淡島神社に到る県道262号の途中に案内看板があり、そこから農道を山の方に入っていく。車一台分の狭い道を上がっていくと、寺院の駐車場(草に覆われた空き地)がある。そこから250m程度緩い坂を徒歩で登っていくと平山観音院の客殿(写真1)が見えてくる。法事や様々な催し物で使われる客殿前には、睡蓮の池が広がっている。
客殿の裏横に本堂があり、本尊の十一面観音が安置されている。蝋燭を灯し、線香をあげてお参りした。本堂の側には小さな滝(写真2)があり、不動明王が滝行を見守るように立っている。
参道には沢山の仏様の像が並んでおり(写真3)、四国八十八ヶ所霊場や西国三十三所を一度に巡礼できるようになっている。
その多くの仏像の中で目を引いたのが、写真4の千手観音像であった。他にも立派?で綺麗な姿の観音像も沢山並んでいたが、この素朴な千手観音様が心を和ませてくれた。まるで子供が手をバタバタさせている漫画のような千手であるが、これを彫った人の人柄まで伝わる良いお姿だと感じた。
また、写真5の不動明王像も他の厳つい不動明王像と違って柔和な感じであった。地蔵尊などの3体の仏像の背後に立って守護している優しい不動明王といった感じである。
沢山の如来、菩薩、明王が居並ぶ山の中の寺院は、静かで落ち着ける場所であった。




